田瀬法律事務所の日記

2012年2月20日 月曜日

元少年の死刑が確定

最高裁判所は、平成11年に山口県光市で発生した母子殺人事件の犯人である元少年の上告を棄却し、これで元少年の死刑が確定しました。

第1審の山口地方裁判所の判決(無期懲役)以降5回目の判決で、長きにわたったこの裁判も漸く結末を迎えました。
一部のマスコミは元少年の実名報道、写真報道をするなど、最高裁判所の判決の余波は暫く続くと思いますが、当方なりの感想を述べようと思います。

この裁判では第1審の山口地方裁判所、第2審の広島高等裁判所はともに無期懲役の判決でした。
普通なら最初の最高裁判所の判決は、第1審、第2審と同様に無期懲役だったと思われます。
しかし、この事件では被害者(母子)の夫であり父であった本村洋さんの存在が最後に形成を逆転させ、最初の最高裁判所での上告審判決で第2審の判決を破棄に導き、その流れで本日の2回目の最高裁判所の判決(死刑確定判決)に繋がったように思います。
本村さんが、様々なマスコミに登場して元少年の死刑を切々と訴る様子は、最愛の妻子を残酷極まりない方法で殺害された本村さんの「仇討ち」を見ているような錯覚を感じた方は多いと思います。
歴史に詳しい方なら日本三大仇討ちということを聞いたことがあると思います。
その3つとは、余りにも有名な赤穂浪士の仇討ち、時代劇ファンであれば誰もが知っている荒木又右衛門の伊賀超え(鍵屋の辻)の仇討ち、そしてマニアックな歴史ファンのみが知っている曽我兄弟の仇討ち(前二者は江戸時代、最後のものは鎌倉時代)です。
当方は本村さんの元少年を死刑にすべく執念に燃えた活動をしたことを日本三大仇討ちに加えて、日本四大仇討ちと呼んでもよいと思います。

数百年後の歴史の教科書にはひょっとして日本四大仇討ちとして本村洋さんの名前が刻まれているかもしれませんね。
当方は最初の最高裁判所が広島高等裁判所の判決を破棄して死刑の流れを作ったのは、元少年が友人に宛てた手紙だと思います。
事件の反省を全くせずに自分が少年法で守られている存在であることと本村さんを揶揄した内容の手紙は、当時マスコミで公表されて、本村さんが会見でやるかたない憤懣を語っていたのをテレビなどで観られた方も多いでしょう。
あの手紙の公表が、事件の潮目を完全に変えました。

つまり、あの手紙によって元少年は世間を完全に敵にするとともに、最高裁判所もそのあたりを敏感に感じ取り、広島高等裁判所の判決破棄に繋がったような気がします。
そして、それは本村さんだからこそ、潮目を変えることができたのだと思います。
もし、被害者の夫(父)が本村さんでなく、元少年があのような人を小馬鹿にしたような手紙を出していなければ、とっくに無期懲役が確定していたはずです。

元少年は死刑が確定した報を受けてどういう気持ちなのでしょうか。

投稿者 田瀬英敏法律事務所(恵比寿の弁護士)

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