田瀬法律事務所の日記

2014年11月27日 木曜日

高齢化社会の徒花

日々の雑用に追われ、しばらく日記の更新をしておりませんでした。
その間、政治ネタとしては、降って湧いたような衆議院の突然の解散、スポーツではテニスの錦織選手の活躍、芸能では昭和の名優高倉健さんの死去といった話題がニュースを賑わせましたが、社会ネタで今一番ニュースで取り上げられている話題は京都の女性が夫を毒殺したとして殺人容疑で逮捕された事件でしょう。
容疑者は全面否認しており、また容疑者が正式に起訴されることが決まっているわけではないので断定的なことは言えませんが、最初に結婚した夫を病気で亡くして以降、その後の3回の結婚ではいずれも夫が早い人で1ヶ月、遅い人でも2年で病死しており、その間に交際した複数の男性がいずれも不可解な病死を遂げているという、いかにもマスコミが飛びつきそうな事件です。
容疑者の女性はあと少しで70歳に手が届く高齢の女性で、特段綺麗なわけではなく、いわゆる普通の「おばさん」です。
数年前、関東地方と関西(山陰)地方で、ともに30代の女性が交際した複数の男性を殺害して財産を奪ったとして逮捕・起訴され、両名に死刑判決が下されました(両名はいずれも上訴して現在は上級審で審理中です)。
この2件とも、加害者とされた女性は容姿に全くと言ってよいくらい恵まれず、そのような女性がなぜ多くの男性と交際することができたのかが話題になりました。
そして両方の事件で浮き彫りにされたのは40代、50代の結婚を熱望するもそれが適わない男性の存在でした。
いずれの事件の容疑者も、そのような男性に巧みに接近し、甘い言葉を弄して男性の心を掴み、女性の本当の目的を悟られそうになると容赦なく殺害を繰り返していたもので、ある意味社会の断層を写していように思います。
今回の容疑者は、仮に疑惑を持たれている事実の半分でも本当だとしたなら、高齢化社会に咲いた徒花(あだばな)とでも言うべきものでしょう。
今回容疑者と結婚または交際中に死亡したと見られる男性の多くは70代以上で、配偶者を亡くしているものの、それなりの資産を持っている男性でした。
また、子や孫などの直系の親族がいても、親族の絆は薄かったようで、仮に疑惑の多くが真実だとすると、容疑者はその部分を突いたことになります。
高齢化社会が進み、高齢化した親を、これもまた高齢化した子が介護する老々介護の問題は以前から広く知られておりましたが、配偶者(多くは妻)を無くした高齢の資産家の男性に上手く取り入って、結果的に高齢男性の財産はおろか、その生命さえも奪い去る高齢化社会の徒花のような女性は今後増えるように思います。
本当に怖い世の中になったものだとつくづく思います。

投稿者 田瀬英敏法律事務所(恵比寿の弁護士)

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