田瀬法律事務所の日記

2014年5月16日 金曜日

司法界は変態の巣窟ですか?

先日、ニュースで神戸市で司法修習生が電車内で盗撮をして警察に逮捕されたことが報じられていました。
以前の事務所日記でも書いたのですが、一昨年は大阪地裁の裁判官(判事補)が盗撮をして弾劾裁判にかけられ罷免(失職)され、今年の4月には、裁判官出身の法務省のエリート官僚が法務省内の女子トイレにカメラを仕込む形での盗撮を試みて、これが発覚して逮捕こそ免れましたが、50万円の罰金刑の言い渡しを受け、即日懲戒免職となりました(当然氏名も報道されました)。
そして、司法試験に合格し卒業試験に合格すると晴れて法曹となる資格を持つ司法修習生がこのザマです。
一般の世界に比べて厳しい規律を求められる法曹界で短期間で3人が、人として恥ずべき行いをしたことに対し、同じ法曹界に身を置く者として誠に恥ずかしい限りです。
今回盗撮をして逮捕された司法修習生は、身分上は最高裁判所に属しているので、最高裁判所から100%罷免という処分を受けて失職するはずです。
一般論ですが、美しい女性や自分のタイプの女性を見て、性的な気持ちに駆られること自体は否定しません。
もちろん、自分を見ている男性がそのような思いに駆られていることを当の女性が知れば、殆どの女性は気分を害することも事実です。
但し、心の中で何をどう思おうが自由ですので、頭の中で性的な妄想を抱こうが、それ自体は道徳的に非難されることはあっても、犯罪にはなりません。
しかし、欲望をどんな態様であれ、それを形にしてしまったら、当然大きな社会的な非難を受けます。
盗みも同じで、これは物欲が形になって他人に迷惑をかけた例です。
犯罪は、欲望、感情が形となって他人に迷惑、害悪を及ぼす場合で、感情をコントロールできないことが出発点です。
我々は欲望、感情をコントロール出来ず、それを表に出して犯罪を置かしたことを「規範に直面し、それを乗り越えた」と表現します。
規範とは、言うまでもなく我々が生活している社会で守るべきルールのことです。
人の物を奪ってはいけない、他人に暴力を振るって傷つけてはいけない、猥褻なことをしてはいけない、など数多くの規範が世の中に存在します。
そして、我々は物心がついたころから、自然にこの規範を学習して成長します。
法曹界に生きる者であれば、規範の遵守は一般人以上に厳しく求められており、彼らはそれを知っていたはずで、もし、規範を乗り越えて犯罪を犯した場合、それがどのような形で自身の身に返って来るかもわかっていたはずです。
自分自身の将来を棒に振り、家族を悲嘆のどん底に陥れるほど、歪んだ欲望の方が勝ったのでしょうか。
今はとても暗澹たる気持ちで一杯です。

投稿者 田瀬英敏法律事務所(恵比寿の弁護士)

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