田瀬法律事務所の日記

2013年7月 2日 火曜日

飲酒運転の発覚を恐れるあまり・・・

週末に山口県内でパトカーが赤信号を無視して走行した車に停止を命じたところ、車は停止を無視してその場から逃走し、3キロほどパトカーの追跡を受けた後にカーブでハンドル操作を誤ってカードレールを突き破り民家の壁に衝突して入口付近を壊す事故がおきました。
民家の住民の方に被害はなく、運転していた20代の男性も軽いケガで済みましたが、助手席に座っていた20代の男性が亡くなりました。
運転手は酒気帯び運転が見つかって運転免許停止等の処分を受けることを恐れてパトカーの追跡を振り切ろうとしたと供述しているそうです。
飲酒運転に対し、厳罰で臨む風潮が高まり、警察も飲酒運転は厳正な処置をするようになり、公務員は飲酒運転をしたことが発覚した場合は原則懲戒免職になるなど、飲酒運転=社会的地位の剥奪ということが当り前になってから、この種の事故が増えているようです。
赤信号の無視や、それほどでもないスピード違反は、せいぜい1万円くらいの反則金であり、引かれる点数もそう大きなものではありません。
しかし、赤ら顔をしていたり、息が酒臭かったりなど、外見上、酒気帯びと疑われるような場合は、酒気帯びでの検挙による不利益を避けるために、パトカーからの追跡を逃れようとして、自損事故を起こすか、あるいは他者を巻き込む事故を起こすケースは相当おきているはずです。
今回は突っ込まれた民家では二階に家族全員が寝ていたようですが、仮に一階で寝ていたなら、被害は更に大きくなっていたことが容易に想像できます。
飲酒運転に対する厳罰化と取締の厳正化は、現在の運用でよいと思いますが、飲酒運転者がパトカーの追跡から逃れようとして起きる二次事故をどう防止するかは、場合によっては極めて重大な二次被害を発生させるものであるだけに、十分な対策が必要かもしれません。
思いつく範囲では、まず1つ目としてはパトカーを含む警察車輌の追尾能力を向上させること、2つ目としては一定の距離以上追尾しても逃走しようとする場合は追尾自体は断念し、その後は撮影した車輌ナンバーなどを証拠とする捜査に切り替える(そしてそのような場合は逃げ得を許さない意味で徹底的に取り締まる)ことくらいでしょうか。

投稿者 田瀬英敏法律事務所(恵比寿の弁護士)

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