田瀬法律事務所の日記

2011年11月30日 水曜日

オウム真理教の刑事裁判の終結ー続きー

みなさんこんにちは。弁護士の田瀬です。
前回に引き続き、オウム真理教について書かせていただきます。

前回は私が死刑が確定しても死刑囚の執行は避けて欲しいという、一見すると勝手な主張を述べたと思います。
オウム真理教に関与して起訴された信者の多くは高学歴です。中には医師や弁護士(すでに資格は剥奪されておりますが)もいました。
彼らは受験エリートの代表のようなもので、根は真面目な人たちばかりです。
本来なら人に迷惑をかけるような、ましてや人を殺傷するなど有罪判決を受けるようなタイプではありません。
しかし、彼らのような実社会をあまり知らない受験エリートがオウム真理教に入信し、松本死刑囚のマインドコントロールによって罪を犯してしまったのです。
彼らの多くは当初、ヨガ教室や整体治療の目的でオウムと接触を持ちます。
そこで、普通では考えられない超常現象を目の当たりにするのです。
理屈で物を考えるタイプにとって、人が理屈では説明できない場面に遭遇した時は困惑するでしょう。
それを松本死刑囚は利用し、自分に対する絶対的帰依を誓わせたのでしょう。
松本死刑囚の邪悪なマインドコントロールがなければ、現在死刑が確定している信徒の多くはそれこそ、社会で彼らの能力を最大限に発揮していたのではないでしょうか。
そう考えると、かれらも松本死刑囚の被害者であったとさえ思うのです。
松本死刑囚は自ら犯した罪を、命を持って償うのが当然でしょう。
また、死刑確定後も松本死刑囚への帰依を解かない者は、死刑をまぬがれないでしょう。

情報ソースは明かせませんが、検察庁の消息筋から聞いた話を披露します。
検察庁の最高幹部の中には「年内に松本死刑囚の死刑執行を行い、その後順次松本死刑囚への帰依を解かない死刑囚、坂本一家殺人事件に関与した死刑囚の死刑を執行し、松本サリン事件、地下鉄サリン事件でサリンを散布した実行犯については死刑を執行せずに、拘置所で余命を全うさせ、いわば事実上の終身刑の執行に止める」という意見を持っている幹部がおり、松本死刑囚の死刑執行をまず最初に行った後の執行ついては、法務省内部でも意見の相違があるようなのです。
  私は、この法務省内部の少数(?)意見に賛成です。
弁護士としての勝手な言い分かもしれませんが、松本サリン事件、地下鉄サリン事件で単にサリンを散布した信者と、深夜坂本弁護士の家に押し入って坂本弁護士、奥さん、小さなお子さんを手にかけた信者の悪性は決定的に違うのではないでしょうか?
とは言っても、サリン散布によって両サリン事件では20名以上の死者と膨大な数の重障害者が出ている訳ですから、社会に出ることを許すべきではありません。 
彼らは、命で償うより、一生、刑務所で反省しながら生きることが真の贖罪となるように思えます。 
本日の私の意見には当然異論もあると思いますが、オウム真理教の刑事裁判が終結した節目でもあるので、この裁判に関与した者としての意見を言わせて頂きました。

投稿者 田瀬英敏法律事務所(恵比寿の弁護士)

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